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中年が承認欲求を満たすためのブログ

天鳳プレイヤーが麻雀やその他の趣味について書きます

ウザク本と2シャンテンと6ブロックと

超インターネットですね。それにしても2017年3月の寒さはちょっとありえなくないですか? 昔ダウンタウン松本人志が「みんな毎年『3月なのに寒い』と言っているが3月はもともと寒いということを学習しろ」みたいなことを仰っておりましたが、それでもオレは声を大にして言いたい。今年の3月はマジで寒いと。ああ、暖かくなってから始めようと思っていたことがどんどん後回しになってゆく…… ダメな人生……

 

 

麻雀 傑作「何切る」300選

麻雀 傑作「何切る」300選

 

 というわけで本日は手組みのお話です。通称「ウザク本」こと『麻雀 傑作「何切る」300選』のヒットによって、天鳳TLにおける「何切る議論」は新たなフェーズに突入した感がありますよね。これまで上級者の独占市場だった「受け入れ枚数だけでなく打点や最終的なテンパイ形の強さも踏まえ、手牌そのものの価値を最大限にもっていけるような選択をする」という思考法が、ウザク本およびツイッターでの議論によって広く普及することとなりました。

 

勝つための現代麻雀技術論

勝つための現代麻雀技術論

 

 もちろん「何切る」におけるそうしたアプローチは『勝つための現代麻雀技術論』(以下、ゲンマ)において既に語られていたことでもあるのですが、いかんせんゲンマは読みにくい難しい。ウザク本は読みやすいわかりやすいということで、ゲンマは鳳凰民同士の「格差」をより広げたが、ウザク本は鳳凰民全体の「底上げ」に貢献したという性質の違いはあったと思います。

 

それにしても10年くらい前の天鳳では「とにかく受け入れ枚数が正義」「先に張ったらなんでもリーチ」「鳴いて手が進む牌はすべて鳴く」という考え方が主流だったので、思えばすごい進化ですよね。といっても当時は今と違って東風戦のほうが人気であり、多くのプレイヤーにとっての主戦場が「特上卓左4」だったという事情もあるので、これらの方針があながち間違いであったとはいえません。それどころか「天鳳初心者のためのゼロ年代特東マニュアル」としては、それなりに優秀なものだったのではないでしょうか。

なので一概に「昔はレベルが低かった」とはいえないんじゃないかとオレは思っています。ただし2シャンテンにおける考え方に限っていえば、もしかしたら今は昔よりだいぶ底上げされているかもしれません。

 

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これはウザク本のQ240です。少し極端な例かもしれませんが、こういう微妙な2シャンテンを牌理ツールにかけ、もっとも受けの多い6p切りを正解として深く考えようとしないプレイヤーは、当時けっこう多かった印象ですね。

2017年の天鳳民には言うまでもないことですが、普通手の2シャンテン全般において、チャンス最大にとるメリットは大きくありません。手なりで進めた14枚ならシャンテン数2→1の受け入れは20枚以上あるのが普通なので、速度よりも打点や最終形を考慮して選択をすべきなのですが、昔はこの部分がかなり軽視されていました。2シャンテンが議題に上るとすればチートイツとメンツ手の分岐ぐらいだったと記憶していますが、これはオレにとって「何切る」の範疇で処理できる問題ではなく、今回の記事とは趣旨が異なるのでまたの機会に。

 

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チートイツ絡み以外で悩ましい2シャンテンといえば、やはり5ブロックと6ブロックの選択時でしょう。現在はウザク本の影響もあってか5ブロックの優位性が広く知れ渡っており、画像の手牌からは4p5pと落とすのが主流となっています。

しかしアナログ的にはここから7mを切り、1シャンテン時に場況をふまえてターツを選択できる6ブロック打法も捨てがたい。期待値的にはマイナスかもしれませんが、実際このような「アガるための6ブロック」を多用する強豪プレイヤーも鳳凰卓には存在します。代表的なのはゆいちゃんのパパ氏、JUNKERS氏、そしてbakaseこと福地誠氏あたりでしょうかね。場況に強くなると一度はやってみたくなるこの打法ですが、意外な利点もあります。

 

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先ほどの手牌を5ブロックで進行させ、絶好のテンパイで先制リーチを打った場合、捨て牌は下のようになりがちです。

 

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平坦な切り出しからリャンメンターツを手出しで外し、直後に7m切りリーチ。

切り出しから普通手と推測するなら、リャンメン落としはメンツオーバーから。宣言牌を関連牌と読むなら45pより強いターツのフォロー牌でほぼ決まり。たったこれだけの情報量ですが、7mのまわりが出にくいだけでなく3p6pを通されやすいという、非常に弱い捨て牌となってしまっています。

対して6ブロックで打った場合、同じテンパイで捨て牌はこう。

 

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7mまたぎが出やすいだけでなく、3p6pを通しにくいストロングな河ができあがっています。

今回のパターンはさすがに都合が良すぎるというか例として極端すぎたかもしれませんが、期待値的な部分における5ブロックの優位性がそこまで大きなものではないとするなら、先切りによるアガリやすさを踏まえた6ブロック打法の再評価もアリかもしれませんね。もちろん1シャンテン時のターツ選択において必要となる、確かな場況読みの力がないと話になりませんが......

 

と書いてはみたものの、オレは上記の2シャンテンで6ブロックに取ることはまずありません。昔はけっこうやってたんですけどね。アガリに向かうだけなら悪くはない選択肢だと今でも思っていますが、手牌がギチギチになった結果、安全牌や強浮き牌をキャッチできる時間帯がどうしても短くなってしまうんですよね。

 

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もう一度見てみましょう。打4pとして5ブロックに向かった場合、手牌に1牌ぶんの余裕ができ、2シャンテンの間はいつでも安全牌や強浮き牌(この場合はドラの西など)を残すことができます。しかし打7mとして次巡ドラや安全牌を引いてもツモ切るしかありません。

この攻守における微妙なマイナスが、とりあえず今は我慢できないんですよね。強浮き牌に関しては存在しない状況も多いのでそこはケースバイケースで対応すればいいんですが、たとえば中盤すぎに

 

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こうなっているのと

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こうなっているのとでは大違いだと思うんですよね。なので現在は「アガるためだけの6ブロック」を採用することはほぼありませんが、目に見えた打点が絡むとまた話は違ってきます。

 

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ゲンマ77ページ牌6より。打2sが優秀ですね。アガるためではなく打点をつくるための6ブロックは、このように端三色かイッツーが絡むものがほとんどです。

 

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ウザク本159ページ、Q211をちょっと改変。打8sとして、47sが先に埋まればどちらかのリャンメンを外す手筋が良さそうです。

 

 

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実戦譜から、イッツー狙いの6ブロック取り。ややレアなケース。

369pが強く、ドラの種類と質を考えれば将来的にソーズが高くなることは明白。しかもドラ表示牌の5sが手牌に必要。

この盤面なら1sか西を先に引いたときのみ、ソーズリャンメンに手をかける選択肢が生まれてきそうです。そもそも4pは親の仕掛けに対して将来的に危険となりうる牌でもあり、保有コストが高いわりにリターンが少ないですよね。369p引きは普通にトイツのどちらかを落とします。

 

 

 

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手役は絡まないが、打点のために6ブロックを選択したケース。

ラス目とはいえ3900は4500の収入は大きく、中も一鳴きで問題ないが、なるべく7700になる可能性を残しながら進行させたい局面。とりあえずは567の三色、チートイツ、メンゼンリーチなど高打点につながるすべての可能性を残しながら打3s。

 

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打2pが普通だが、ここで6ブロックにとると3900でアガれる確率を大きく下げないまま、7700以上になるパターンを増やすことができそうです。中ポン、4m埋まり、58s埋まり、いずれもギリギリまで7700を見据えつつ少ないロスで3900に向かって前進。打2pは赤引きがなければほぼ3900になりそう。中、2s、4mといつ出ても鳴く牌が多いのでメンゼンリーチは見ていません。

 

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進展のないまま中盤にさしかかろうとしているところ。良いタイミングで1pが迷いこんできたので、ここで5ブロックへ方向転換。ドラポンと中ポンからのドラ待ちを見つつ、1pの安全度と3p受けの強さを重視。

 

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すぐ裏目ってチンカス音頭を踊る。

チ・チ・チンカス~(*´ω`*)♫ チンチンチンカス~(*´ω`*)♫

 

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このドラはポンすべきだったんかねぇ~というところで、2シャンテンとも6ブロックとも関係なくなってきたので今回の記事はおしまいです。次回更新の予定は未定!