中年が承認欲求を満たすためのブログ

天鳳プレイヤーが麻雀やその他の趣味について書きます

和了はアナログ、打点はデジタル その1

春のうららの超インターネットです。てるみくらぶが世間を賑わせている昨今ではありますが、ネットアイドルTERUMIがワールドワイドウェブを賑わせた時代も確かにありました。最近はよくこの話をしています。紅いもチップスがまるでゾンビの舌なんですよ!

 

 実は今ネットといわずリアルといわずマジャーンの調子がサッパリなので、打つほうはちょっとだけお休みしてかなり基本的なところから打ち方の見直しを計っています。いまや誰に強制されるでもなく、仕事やそれにまつわる人間関係すらもまったく関係ないところで「完全なる趣味」としてやっているゲームなので、続ける以上は多少なりとも向上心をもってやりたいんですよね。

もちろんこんなドチンカス遊戯は「一切やらない」が最適解に決まりきってるんですけど、何事も真剣に取り組むとそれだけで楽しくなってくるものです。逆にどんな神ゲーでも惰性でやったら面白くないですよね。結局は取り組む人間の頭がおかしいかどうかの問題で、ゲームそのものの質はあまり関係ないのではないかとこのごろ思います。

 

閑話休題。麻雀において「微差はしょせん微差でしかないのでないか」というのは誰もが一度は考え、そして大差などないと気づいて再び微差を積み重ねる作業に戻ってゆくものですが、最近は「積み重ねる意味のある微差と、そうでない微差がある」というのを強く意識しています。

毎日10円ずつ貯金しても1年で3650円にしかならないのでやらないほうがマシですが、これが毎日100円ずつとなると1年で36500円なのでちょっとした買い物ができます。ニンテンドースイッチも買えます。麻雀でもこういうことがよくあると思いますが、現実と違い「毎日10円貯める」と「毎日100円貯める」のコストが同じだったりするので、目の前の微差が本当に重要なのかそうでもないのかは常に考えていきたいものです。積み重ねを前提とするなら、微差どうしの差は大差ですからね。

 

優秀な方々によって麻雀の研究が進められた結果、いまや情報を「手牌とドラ」程度に制限した何切るならば、ほとんどの場合において絶対的な正解を導き出せるといわれています。もはや何切るというよりパズルですね。14枚パズルってやつです。15パズルみたいな感じで言っておなじみ感を出してみました。

もちろん14枚パズルにおける正解と実戦において推奨される打牌は異なることも多々ありますが、メンゼン進行ならだいたい14枚パズル感覚でサクサク打っとけ的な風潮もあり、それもひとつのマニュアル的な考え方として優秀だったりするので難しいところです。

このあたりに関してはいちおう自分なりの答えカッコカリ的なものが一応ありまして、それは「打点に大きく影響しない選択ならば、何切る的な正解よりも盤面を頼ることが多い」というものです。もちろん捨て牌から必要な情報が得られなかったり、得られたとしても何切る的正解の優位を覆すほどではない場合もあるというかそっちのほうが圧倒的に多かったりするので、結局14枚パズルは死ぬほどやっとくに越したことはないんですけどね。

 

少し具体的に書いていきます。基本的な何切るで「内側の牌を引いたときの比較」というのがよくありますが、オレはこれを基本どおりにというか何切る的根拠に基づいて選択することがほとんどありません。

 

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『勝つための現代麻雀技術論』(以下、ゲンマ)P40・牌24より。こういうのとか、

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ゲンマP41・牌25より。こういうのとか、

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ゲンマP95・牌2より。こういうのとかですね。ちなみに、

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ゲンマp95・牌1より。これだと何切る的根拠に基づいて13sを落としたくなります。あんまり違わないのかな?

 

このあたりの差は、先ほどの例でいうところの10円貯金に近いものがあるのではないかと常々思っています。もちろん他に判断要素がなければ10円とはいえ絶対に積み重ねるべきなんですけど、ここで10円にばかり目が行ってそれ以上の差を見落としてしまうケースが麻雀には多々ありそうなんですよね。微差を舐めているわけではなく、本当に怖いのはそこなんですよ。

中盤以降、28はともかくとして手の内にある37受けの愚形ターツにまったく評価を下してない状況ってほとんどないわけですから「内側引きのことを考えるぐらいならそのとき自分が優秀だと思ったほうのターツを残せ。精度はあとから磨け。以上」で終わらせることもできそうですが、山読みと牌理の対立はいつの時代においても不毛なので、それよりもまず守備力を第一に考えて残すターツを決めるのが色々とうまくいきやすくて良いのかなと今は思っています。

そもそも愚形残りのメンゼン手は速度がないので完全先制を取りにくく、また逆に先制された場合イーシャンテンからはかなり押しにくい&追いついたとしても追いかけられない場面が多いので、アガリの価値がかなり高い状況以外はほんのりと守備を意識しつつ進行させたほうが良い結果につながりやすい気がします。

具体的には親や点数状況的に放銃したくないところ、あるいは早そうな捨牌をしているところの安全牌を含むターツを、アガリ率を大きく損なわない範疇で優先的に選んでいくのがオレは好きです。浮き牌の残し方や選び方も同様に(というかむしろ浮き牌向けの話ですねこれは)。ターツの1枚が誰かの安全牌というだけでも、実戦的にはけっこう違いますよ!

守備力の次に優先させるべきなのが牌理なのかターツそのものの強さなのかは、状況やプレイヤーごとの得意分野に大きく依存するため非常に難しい問題なんですが、個人的にはやはり場況を含めた総合的な評価をもって選択することを推奨したいですね。メンゼン進行においては山に残っていそうな受けを優先的に、鳴きや役有りダマの可能性を含む場合は「中盤以降、場に打たれやすい牌に焦点を合わせる」というのを常に意識すると攻守において隙なしです。もちろん前者と後者は多くの状況においてニアリーイコールで結ばれますが、そうならないケースもそれなりにあるので、ターツ選択の話からは少し外れますがいくつか紹介してみます。

 

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山読みの中でもかなり有名な「早い巡目に切られた数牌のソバは山に残っている」というやつですがこれは時限式で、巡目が進むほど優位性が失われやすく「中盤以降、場に打たれやすい牌」という概念と真っ向から対立します。このような場況で「7sが強い」という感覚をいつまでも引っ張って、中盤以降に子でしょうもないリーチをかけるとけっこう死んだりするので要注意です。場況の後押しがなくとも打つリーチであれば、もちろんプラスに考えて問題はありません。

 

 

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これは典型的な「山に残っているかは不明だが、場に打たれやすい」待ちです。共通安全牌が少なく、数巡の間は4人がかりで8sをツモりにいくような状況が続くでしょう。

「ほぼ情報のない3巡目リーチに対して2者がオリ気味」という、8sの残り枚数が完全に不明な状況ですが、今この瞬間に限っていえば、降りている他家の手牌も壁牌のようなものです。むしろツモ山よりもそっちにあってほしいという気持ちが強いですね。

 

 

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この巡目で6m9mがすべて見えておりカン8mが絶好ですが、リーチ宣言牌が9mになると少々ダサい。そこにすべてのマンズ変化を残したまま9mを先切りできる&受け入れが2枚増える6pを持ってきましたが、ツモ切りしました。

これには6pの保有コストが高く9mが全員に対して安全&9mを先切りしても結局「離れカンチャン落とし」の捨牌になりそうという事情もありましたが、この8mは山生きがかなり期待できる(6m9mがすべて見えているのは自分だけだが、2者が9mを切っているため、決して埋まらない78mのリャンメンターツを抱え続けているケースもない)反面、すでに固められている可能性も2割程度はありそうです。

そのため1枚目の8mにラグがかかるorポンされる、あるいは自分がテンパイする前にバタバタと3枚以上切られてしまうなどの事情でカン8mが劣化した場合、この9mが保険になると考えました。ポンから仕掛けている対面の捨牌が、高確率で役牌を持っていそうに見えたからです。

58pが先に入ったときカン8mが劣化していれば、片バッタに受けて対面のオリ打ちを狙おうと考えていました。役バックの仕掛けならば親リーに対してオリる可能性はかなり高く、その役牌が中ではなく西ならば、ケイテンを狙って他の安全牌よりも先に打ち出される可能性もあります。この場合の西が「山には残ってなさそうだが中盤以降、場に打たれやすい牌」に該当します。こういう他家の挙動と仕掛けの質を考慮した上での狙い打ちリーチは、うまくいったときの自力感が大きくて楽しいのでおすすめです。

 

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 実戦では普通にカン8mリーチを打ってツモアガリ。8mは山に4枚生き。対面の仕掛けは西バックでしたが、雀頭が安全牌の1mだったので西を狙っても無駄に終わった可能性が高いですね。

 

 

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ツイッターでフォローさせて頂いている人生フルゼンツさんのツイートより拝借しました。

9pは超高確率で2枚生きているうえ、自分と親の捨牌がちょうど相反関係(お互いの安全牌がお互いの危険牌)にある&誰もが親に放銃したくない局面なので、脇からの出アガリも期待できる非常に強い待ちです。これは「山に残っている」と「場に打たれやすい」を兼ねたケースですね。とはいえその他のリスクが大きすぎるため、総合的にはオリが有利そうな状況ではあります。

 

 上記の例が難しいと感じた人でも「目立つ仕掛けの捨牌に合わせる」「(ラス目や親など)2者が放銃したくないところの捨牌に合わせる」程度は普段から意識しておくと差が出ると思います。有力な情報が何もなければ、とりあえず親の現物を受け入れに含んでいるターツを残すようにするだけでも効果はあります。

さらにシンプルな方法論として「安い色の安い部分に寄せていく」というのも、即席ながら効果アリアリなのでお勧めです。ほとんどの局においては守備力のあるターツ≒周辺の牌が見えているターツなので、安物寄せを第一に考えて手牌を作っていくと、いつのまにか強さを兼ね備えていることがけっこうありますからね。

 

こんな感じで「守備>>>強さ≧牌理」を意識しつつアナログ的な判断に基づいて手牌を進めていくと、打点が大きく絡まない局面では攻守において強いんじゃないかなーというのがオレの考え方です。

では打点が絡むとどうなるかというと、これは「何切る的根拠に基づいたデジタル的な判断」が一気に有利となるんじゃないかと最近は思っているんですよ。アガるためにはアナログ、手を高くするためにはデジタルな判断がそれぞれ求められるんじゃないかと。次回はそのあたりについて書いていきます。一旦続く!

 

 

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