中年が承認欲求を満たすためのブログ

天鳳プレイヤーが麻雀やその他の趣味について書きます

和了はアナログ、打点はデジタル その2

そろそろ腹をくくって歯医者に行くことを決意した超インターネットです。あれは実際の治療そのものの恐ろしさもそうなんですけど、放置しすぎたことで医者に叱られたり蔑まれたりするのがキツくてなかなか一歩を踏み出せないところがありますね。「態度だけでももっと優しくしてくれよ!」と昔から思わなくもないですが、自分が医者の立場だったらちょっと怒ってしまうかもなあ。

 

 

というわけで前回の続きです。「和了するためにはアナログ的に、打点を得るためにはデジタル的に」という話でしたが、本題に入る前に「アナログ」と「デジタル」をちゃんと定義しておいたほうがいいことに気づきました。どちらも麻雀においては言葉本来の意味からは少々離れたところで、かつ非常に広い意味合いで用いられることが多いですからね。

とりあえず本稿においては、というより当ブログでは「デジタル」という言葉を「"流れ"などのオカルト的な要素を考慮しない」という意味合いで使うことはなく、同様に「アナログ」を「オカルト」と近いニュアンスで用いることはないとします。

とはいえ本来の「数値化されているか否か」という定義を常に当てはめて語ってゆくのも息苦しいので、ここではもう少しニュアンスで捉えて頂いて、

 

 

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これが「デジタル」。

 

 

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これが「アナログ」ということでひとつ納得してもらいたいと。

デジタルの世界においては12時58分は常に12時58分であり他の何物でもありませんが、アナログの世界においては6時3分も5時57分も6時11分ももしかしたら5時46分ぐらいまでもがすべて「だいたい6時」です。しかしながら6時11分を示す時計盤を見て「8時ぐらいかな」と言ったら、アナログの世界といえども「こいつ目か頭がおかしいんじゃねえの」となるでしょう。

ぜんぜん定義できてなくて本当に申し訳ないんですけど、当ブログにおける「デジタル」と「アナログ」の使い分けは終始こんな感じになりますのでどうかひとつよろしくお願いいたします。たとえば、

 

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ゲンマp71牌4より。この14枚から不要な牌を1枚探す作業はまさしく「デジタル」。雰囲気や感覚、あるいは個人の雀風といった不純物の入り込む隙がまったくない、完全なる12時58分の世界。

 

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この69sが山に何枚残っているかは「アナログ」の世界。だいたい6時くらいだけどまあ、2時や11時半てことはまずないだろう。そんな感じ。

もちろん3針&文字盤式のアナログ時計ほどに麻雀が見えていればそれは達人もいいところで、現実的に我々が目指すべきはせいぜい

 

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こんなところでしょう。あるいはお百姓さんが言う「日が落ちてきたからそろそろ飯にすっぺ」「今日はひと雨きそうな雲の形だっぺ」的な、経験則からくる摩訶不思議な感覚。

 

話がうさん臭くなってきたところで本題に戻ります。なぜ打点がデジタルな世界で語られるべき要素なのかというと、まず打点作りというのはほとんどの場合「2ハンアップ」、それも1から3、あるいは2から4(4から6は手組みではなくリーチ判断によるものがほとんどであるため除外)への上昇を狙う打ち方のことを指すと思うんですが、ぶっちゃけ3ハン未満の手牌における2ハンアップの可能性には、アナログ的な微差を8割がたブッ飛ばす力があるんですよね。

なので3ハン未満の手牌に打点アップの含みをもたせながら進行するときは、むしろ平面的な感覚こそ重要となります。

 

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ゲンマp51牌4より。「2ハンアップの可能性」によって「4~6牌の保有コスト」というアナログ的要素を完全に無視できる典型的な例です。

 

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ゲンマp51牌5より。こちらも2ハンアップが狙える浮き牌が残っていますが、すでにリーチで確定4ハンが狙える手牌となっているため、ドラの保有コストを重く見ての打2sが有利とされていますね。

リーのみ愚形orメンピンのみとメンゼン3~4ハン手には大きな差があるものの、リーチでメンゼン4ハン&好形確定手とそれ以上の手にはそこまでの差がないため、アナログ的判断要素を挟む隙間が生まれていることがわかると思います。

逆にいえば2sの保有コストが低い場であれば、2sを残してハネ満以上を狙ってもよい手でもあるわけですね。実戦的な手牌進行においても、このあたりが分岐点となる状況はとても多いです。

 

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ゲンマp41牌28より。多くの状況においてリーのみ愚形マックスにとるメリットは等しく乏しいため、打2sとしてイッツーを狙う手筋が正解ですね。これは類似の牌姿がかなりあるため、ぜひマスターしておきたい手筋です。

 

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『傑作「何切る」300選』(以下、ウザク本)p219、q299より。三色、ピンフタンヤオ、ドラ、好形率といった複数の要素が絡み合う難問ですが、7m切りが正解とされています。2ハンアップというよりもむしろ9mによる「2ハンダウン」を嫌った手筋ですね。

このようなドラとタンヤオの両方が絡むことによる2ハン上げ下げも、実戦においては頻繁に遭遇するので重要度は高いです。

 

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ウザク本p163、q217より。ここでマンズ以外に手をかけると和了率にかなりの悪影響を与えると思われますが、それでも打8sが正解となっています。2ハンの強さをまざまざと見せつけられる問題ですね。けっこう2mとか赤5mとか切っちゃってたなー。「ここでノータイム赤5mといけるオレってシビア~(*´ω`*)」みたいな。ただ下手なだけだったっていう。

 

「デジタル的判断といえばこの2冊」とでもいうべきゲンマ&ウザク本から、汎用性が高いと思われる問題をいくつか抜粋してみました。実戦において近い牌姿と遭遇することがなくとも、このような何切るを数多くこなすことで意識下に2ハンアップの重要性が染み渡ってゆくと思います。

 

 

 

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続きましてツイッターでフォローさせて頂いている黒雛さんのツイートに、2ハン絡みのちょうどいい局面がありましたので拝借いたしました。

2ハンアップの重要性が体に叩き込まれていないと、簡単にツモ切ってしまいそうな牌ですよね。このような8sを2sと比較し、残すべきだったかどうか検討することはとても大事だと思います。

この手が678の三色になることは少なそうですが、2sを残すことによって得られる速度も大したものではなさそうです。自分もこれは2sを切って678やドラ引き、あるいは4p引きおよびそこから派生するタンピンやイッツーの可能性を見つつ、状況とツモによっては目標を下方修正しながら進めていきたいですね。

 

 

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こちらは自分の実戦譜から、下方修正を怠ってしまった典型的な例です。

789の三色を本線にチャンタ、赤にくっつけた3ハンリーチなどを見ながら打5m。ここまではよかったものの、

 

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このチーと、2巡前の9p切りがダメでした。

1278m799p赤56789s西西から打9pの6ブロックとしましたが、6m先引き時にも強い形が残る12m落としのほうが優秀だったと思います。

さらに三色狙いから頭を切り替えることができないまま、親の高打点イーシャンテンからツモ抽選とメンゼンを同時に放棄する最悪のチー。

ドラまたぎの8pは残り2枚、かつ上家から簡単に鳴ける牌ではありません。まだまだやり直しがきく巡目にもかかわらず、自分で自分を追い込んでしまいました。

 

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8pを食い流して最悪のアガリ逃し。これを結果論で片付けてはダメですね。

 

 

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早い巡目から2ハン役を見切るべき状況もあります。同じくツイッターでフォローさせて頂いている、せきねさんのツイートから拝借です。

飛び寸前のラス目ですが3着目と6500点差の東3局で、親番2回残り。連対が現実的でないこの状況では、2ハンアップ逃しをそこまで恐れる必要はなさそうです。むしろアガリを逃して失点に繋がり、この局でゲームが終了してしまうことが怖いですね。

点数状況的に上位2者がラス目のリーチにオリる可能性は低く、将来的にめくり合いへと発展することは必至です。そうなるとここから456三色を追って好形テンパイになる受けを減らすことは、むしろラス率を高めそうな気もしてきますね。

平場では打6pの手だと思いますが、この状況は平場よりもさらに打6p有利と個人的には思います。親番なしのラス前で3着目と13000点ほど離されていれば打3pでしょうか?

 

 

打点の世界はまだまだ奥が深そうですが、今回の記事は特に成績への影響が大きいと思われる1→3と2→4絡みに的を絞ってみました。ゲンマには他にも打点が選択に絡む問題が多く、

 

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p71牌7より。こんなのや、

(中盤まで5p、以降4s)

 

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p65牌16より。こんなのや、

(序盤7m、中盤4m、終盤8m)

 

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p71牌5より。こんなのもあったりしますが、

(両翼形だが345のハネ満が残る3sが優位)

 

いずれもそこまで重要ではないかなと思っています。どれを切ってもそこそこの打点でアガれそうな、いわば「切り間違っても充分形」の何切るはけっこう軽視しちゃうタイプでして。「メンチン何切る」なんかはその代表格で、ベストの選択ができなくてもだいたいハネ満以上の多面張をテンパってるのであまり突き詰める気になれないんですよね。こんなんじゃだめかな?

 

 

というわけで「和了はアナログ、打点はデジタル」の話はこんなところでおしまいです。まとめると「2ハンアップ超大事。平面何切る死ぬほどやれ。打点いらなければアナログ感覚も大事。死ぬほど牌譜見て観戦しろ。むしろ死ね」みたいな感じですね。

ぶっちゃけオレも平面とか打点はけっこう苦手なほうなんで、今回の記事はあまり自信がないというか自分に言い聞かせてる部分もけっこう大きかったりします。まあお互い頑張りましょうということで! 次回更新は未定です!